市民意識調査について

2011年度町田市で生まれた赤ちゃんは3160人。昨年度2021年度は2310人。この10年で850人減少しました。少子化対策は国で取り組んでいる課題でもありますが、町田市として何ができるのか、今、この問題に取り組むことは10年後20年後の町田市を考える根幹となっていきます。
まだまだ子育てにおけるお母さんの負担は大きな物です。精神的な負担も含めて、お母さんたちの負担を減らしていくために、さらなる子育て支援が必要です。
少子化対策は、結婚のこと、仕事のこと、不妊のこと、経済的なこと、家族や周囲の支援があるかなど背景や論点は様々ですが、出産する当事者であるお母さんが「子どもを産みたい」という気持ちが心の中にうまれてくることが出産への第一歩だと思います。1人産みたいが2人に、2人が3人に、3人が4人と「もう一人産みたい」と素直に思えるまちになってほしいと思います。
また、子どもを産み育てたいという気持ちが心の中に生まれてくるためには幸福度の高さは重要な要因であると考えております。今年度よりデジタル田園都市においてもウェルビーイング指標、LWC指標を活用しております。出産だけでなく、そもそも全ての行政サービスは市民の幸せのためにあると考え、そこで伺います。

質問
(1) 少子化対策として市民意識調査で希望出生数を聞き、まずは希望出生数を上げることが必要ではないか。

(2) 市民の幸せを追求するためウェルビーイング指標を活用し、幸福度を市民意識調査で定点観測してはどうか。

回答

(1)希望出生数についてですが、まちだ未来づくりビジョン2040策定に向けて2019年に行ったアンケート調査において、理想の子どもの数を調査項目の一つに設定しました。
この理想の子どもの数を基に、国が行った希望出生率の計算方法に当てはめ、町田市の希望出生率を算出しています。
算出した希望出生率と町田市の合計特殊出生率とを比較して差があることも「赤ちゃんに選ばれるまちになる」を政策に掲げた理由となっております。
一方、理想の子どもの数は、人の価値観や社会状況に左右される側面があるものと考えられますので、政策の進捗を測る指標に設定して変化を見ていくことはいたしておりません。
しかし、理想の子どもの数を把握することは、政策を検討していく上で重要な要素の一つでもあるので計画策定や施策検討の際には、参考になるのではないかと考えています。

(2)ウェルビーイング指標についてですが、内閣府では2019年から各種統計データや市民等へのアンケート調査結果を基に、暮らしやすさや幸福感を表すウェルビーイング指標を48項目設定し、公表しております。
このウェルビーイング指標は、これまでの経過をみると項目の追加・削除などが見られる。また、これとは別にデジタル庁も2022年7月に独自でウェルビーイング指標を公表しているが、こちらは約140の項目で幸福度や暮らしやすさを測っております。
いずれにしても、今後のこれからの指標を活用していくには、社会的な評価や活用の状況などについて様子を見ていく必要があると考えております。しかし計画策定や施策検討の際には、こうした指標は参考となる可能性もあるため、今後研究して参ります。