子どもの居場所 (子ども食堂)

質問
子ども食堂に対する支援や補助金の状況について教えてください。

回答

2022年現在、社会福祉法人、NPO法人などが町田市内18箇所において子ども食堂を運営しております。
子ども家庭支援センターでは新たに子ども食堂の開設を検討されている方からの相談を受けた際は不安を解消していただくために開設時や開設後における運営面についてのアドバイスを行うなど支援に努めております。
また、東京都の子ども家庭支援区市町村包括補助事業を活用し、食材費などの資金負担を軽減できるよう補助金を交付しております。
なお、交付にあたっては、年度末に各食堂を運営している団体から提出された実績報告の内容を審査し、補助金の交付を決定しております。
2022年度につきましては、18団体のうち8団体から助成希望があり、1団体あたり平均して約10万円の補助を交付いたしました。

再質問
市内の子ども食堂への補助金の申請や交付スケジュールの案内方法についてお教えてください。

回答

子ども食堂への補助金につきましては、東京都の補助金を活用しておりますが、東京都から示される要綱が例年5月から6月に公表となるため、その取扱いを整理した上で、6月から7月ごろ、各団体の代表宛てにご案内し、補助金の申請意向を伺っているところでございます。
年度末に実績報告を提出いただく際には、個別に連絡をいたしまして、年度内の活動が全て終了した段階で、実績報告書を運営にかかった領収書等と一緒にご提出をお願いしております。
なお、実績報告書につきましては、食堂の開催回数や参加した子どもの人数、開催にかかった費用などを記載していただき、提出いただいた書類の内容を審査した上で、4月ごろに補助金としてお支払いしております。

私の要望

東京都からの要綱が前年度中に出てこないことが要因ですが、現状では、新年度がスタートして6月から7月ごろにようやく今年度の説明があるという状況です。
4月から6月はもらえるのか、もらえないのかわからないまま事業を行わなくてはなりません。
もらえないリスクを覚悟して実施するか、子どもの受け入れを制限するということになります。
市だけで解決できることではありませんが、東京都へも引き続き要綱の公表時期を早めていただくなどの要望等をお願いいたします。
また、子ども食堂への補助金の申請の説明に当たっても、メールでの資料送付だけではなくて、希望者には説明会を開催いただければと思います。

再質問
現在は1年間分を子ども食堂で立替えて年度末に精算という流れになっております。
運営費は月4万円×12ヶ月で年間最大48万円の立て替えとなります。設備を購入できる設備整備費も満額利用すると50万円です。
もし、両方利用した場合、年間最大98万円の立て替えが必要になります。
市内の子ども食堂を運営する方からは、ボランティアで運営しているのに立て替える金額があまりにも大きくて、せっかく補助金があるのに使いたくても使えないという声をいただいております。
先ほどの申請スケジュール同様に使いにくい構造となっております。
子ども食堂の運営メンバーの中に立て替えられることができる人物がいないと、この補助金は使えない状況が起きております。
いつどのタイミングで子ども食堂へ支払うかは東京都では定めてはおらず、1年間の立て替えというのは町田市の方針となっております。
資金がないために子ども食堂を始めるのが難しい方や、資金不足のために希望する規模の食堂を運営できない方もいます。
子どもの居場所を守るという観点から、子ども食堂への補助金を前払金として先に支払うことは可能でしょうか。

回答

補助金制度という観点でいえば、先払いという方法も不可能ではございません。
ただ、市では、子どもたちが継続的に子ども食堂を利用できることが重要であるというふうに考えておりまして、助成にあたっては食堂を月1回以上開催することや各回10人以上参加できる体制とするなどの要件が定められておりますので、食堂の方が定期的かつ安定的に継続運営されているという実態を確認させていただき、見極めた上で補助金の対象としているところでございます。 特に食堂を新規に開設されるような場合には、年間を通して定期的かつ安定的に運営されたことを確認するため、年度末に補助金を交付することが現時点では適切であるというふうに考えております。

再質問
数年継続運営している子ども食堂は既に補助金の対象としての見合った実績があります。
例えば子ども食堂を1年以上継続している団体については先払いを認めるなどの余地はあるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。

回答

先ほどご答弁させてあげました通り、仕組みの上では補助金の先払いは不可能ではありません。
ただし、先払いをする場合には補助金申請の段階で詳細な実施計画を提出いただく必要があり、食堂運営の負担が増えるのではないかと懸念もしております。 現在のところ、市の方には、運営いただいている団体から補助金の先払いに関するご要望はいただいておりませんが、今後につきましては各食堂の運営状況を確認しつつ適宜研究していきたいと考えております。

私の要望

仕組み上、補助金の先払いも不可能ではないとご答弁をいただきました。
まずは子ども食堂を運営する方々への聞き取りや意見交換の場を設けていただきたいことを要望します。