市職員と市民の信頼関係の構築のために
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市役所だけで世の中を良くする時代は終わりました。また、市民がお客様の時代も終わりました。
みんなで街を良くして、そんな市民と行政の関係を育んでいければと思っております。
これから少子高齢化を迎えるにあたり、難しい決断をするときにこそ私たちには対話が必要です。
困難な時にこそ、まっすぐに未来を見据えて市民と行政が対話を続けていく必要があります。
その時に市役所の職員の方が疲弊していたり、市役所の中に対話を重ねる風土がなければなし得ないことです。
1.市民と対話する時に大切にすべきことは何と考えているか
回答
町田市では、町田市職員人材育成基本方針に基づき、職員一人一人が市民志向、経営志向、チャレンジ志向、チームワーク志向、信頼獲得志向の5つの志向を育みながら、日々の職務を遂行しております。
中でも、市民と対話する上で大切にすべき志向は、市民の期待を知り、市民満足度の向上を考え、また地域とのつながりも大切にする市民志向と、全体の奉仕者として高い倫理観で公平公正に職務を行いながら市民から信頼を獲得する信頼獲得志向であると考えております。
これらの志向を身につけるために、日々の業務を通して職場内で学ぶOJTや、職層・職歴に応じた様々な研修を研修に取り組んでおります。引き続き市民の期待に応えられるように、職員一人一人が自覚を持って日々の職務を遂行してまいります。
再質問
市役所の業務はどんどん肥大化している一方だと思うんですけれども、やっぱり人と向き合う時間を確保するためには業務の棚下ろしが必要だと思いますが、どのように行っているのでしょうか。
回答
毎年度当初予算編成に合わせて全ての業務を対象として事務事業見直しを行っております。
また、組織の使命の実現に向けた現状と課題を整理し、課題解決に向けた目標とその取り組みを進め、成果を評価していくものとして仕事目標がございます。
この仕事目標を作成する際においても、事業ごとに実施根拠、事業概要、現状の課題等を整理し見直しを行っております。
このように毎年度、事務事業の見直しなどを行い、業務の効率化と市民サービスの向上に取り組んでおります。
再質問
当初予算編成や仕事目標の作成に合わせて事業の見直しを行っているということでした。
予算編成や仕事目標の作成には、例えば最前線で仕事をしている現場の職員の方々などの声は反映されているのでしょうか。
回答
予算編成や仕事目標の作成をするときは当然ですね。各課で議論を重ねた上で内容を決定しております。
仕事目標の作成にあたっては、作成を推進するための仕事目標サポーターを各課で選出し、組織内で全職員の話し合いのもと、これまでの成果や課題、他自治体の状況を踏まえた事業目標をボトムアップ型で作成しております。
再質問
ボトムアップで作成してくださっているということでした。肌感覚として、職員の皆さんすごく余白のない中でとても忙しくお仕事をされているというふうに感じております。
どうしてもそういう状況だと、新しいチャレンジをしようという気持ちは、なかなか自然と生まれてこないかなと思うんですけれども、職員の方が新しいことにチャレンジした場合、何か評価などはされるのでしょうか
回答
前例にとらわれず新たな取り組みにチャレンジする姿勢については、人事効果で評価する項目を設けております。
また、新たな取り組みや模範となる取り組みを実施した職員や職場に対しては、功績を表彰する業績表彰制度を設けております。
再質問
風通しが良い職場づくりや、組織間の縦割りをなくす取り組みは何かあるのでしょうか。
回答
町田市職員人材育成基本方針に基づき、お互いの考えを尊重し活発にコミュニケーションを行い、支え合える組織を作るチームワーク志向をもって職務を遂行しております。町田市職員人材育成基本方針で示しているチームワーク志向などです。
職員に必要な5つの志向を理解していただくために、みんなのサプリミーティングという研修を実施しております。
この研修は全職員が対象で、必ず1人1回を受講してもらうこととなっております。
この研修において様々な年代や職場の職員が集まり、グループワークを通して意見交換や情報共有を行うことでチームワーク志向など、職員に必要ない5つの志向を学んでおります。
職員1人1人がチームワーク志向を持って日頃から業務を行うことにより、風通しの良い職場づくりや組織間の縦割りをなくし、業務の効率化や市民サービスの向上に努めていきたいと考えています。
再質問
素晴らしい研修だと感じました。
今おっしゃっていただいた。必ず一人一回受講している研修というのはどのくらいのスパンで受講されるのでしょうか。
回答
この人材育成基本方針というのは5年ごとに改定していますので、その改定ごとに全員の職員が当たるように5年間の間で必ず1回というそういう形でやらせていただきます。
意見
2023年度町田市職員意識調査によると、仕事や社会人生活全般について気軽に相談できるような他部署職員との交流が十分あるという質問に対して回答は違うと、どちらかといえば違うの合計が60%でした。先ほどの素晴らしい研修を実施していても、やっぱりなかなか交流の機会が十分にあるとは捉えていない職員の方が60%いるということなんですけれども、5年に1回、なかなか人数が多いので難しいと思うんですけれども、もうちょっと1年に1回とかそういった感覚になるといいな、というふうに思います。また市民の方からも縦割りでたらい回しにあったという相談はよく受けます。さまざま取り組んでくださっていることが分かったんですけれども、実情と乖離が生じていることもあるということが分かりました。
まずは職員の方が自身がのびのびと働ける環境や対話が活発な市役所になっていけば、それが自然と市民との向き合い方にもつながっていくと思います。
今年度町田市職員人材育成基本方針の次期計画に向けて作成いただいていると思いますので、ぜひもう一歩踏み込んだチャレンジをお願いいたします。