ゼロカーボンシティまちだの実現のために

昨年も猛暑となり、夏には子どもたちが外で遊ぶことも難しい世の中になりました。
子どもたちに持続可能な未来を引き継ぐためには、今、気候変動対策への取り組みを加速させなくては手遅れになってしまいます。気候変動や異常気象対策として必要なのが、二酸化炭素などの温室効果ガスを減らすゼロカーボンの取り組みです。
2022年1月に町田市はゼロカーボンシティ町田を宣言いたしました。
ゼロカーボンの取り組みは、行政だけで解決できるものではなく、市民や事業者の方にも行動に移していただくことが必要ですが、まずは市が率先して取り組みを進めていくことが大切だと思います。

(質問1)
すべての公共施設の電力を100%再生可能エネルギー電力への切り替え、ごみ収集者を含む公用車のEVへの移行の進捗状況は。

(回答)
2024年3月に改定しました町田市公共施設脱炭素化推進ガイドラインを踏まえ、町田市の電力調達に関する環境配慮方針を2024年9月に策定いたしました。本方針に基づき、再生可能エネルギー由来の電力調達の取り組みを推進しております。

現在、市の公共施設全体の電力の使用量のうち、約60%がCO2ゼロの電力となっております。
また、町田市第5次環境配慮行動計画では、財務部所管の公用車について、EVを含めた次世代自動車への切り替えを段階的に進めることとしております。

具体的には、2025年度に16%、2030年度に75%、2050年度に100%の割合で切り替えることとしております。
現在174台のうち6台が次世代自動車となっており、内訳といたしましては、EVが1台、ハイブリッド車が5台となっております。

財務部以外で所管する次世代自動車の公用車といたしましては、環境資源部ではFCV燃料電池自動車を2台導入しております。
さらに、ごみ収集車につきましては、東京都が実施している燃料電池ごみ収集車ステップアップ型導入支援事業に参加しており、2024年11月に燃料電池ごみ収集車1台を導入いたしました。そして、今試験運転を行っているところでございます。



次にZEBについて伺います。
ZEBは、従来の建物に必要なエネルギーに対してどの程度のエネルギーを削減できるかによって4段階に分類されております。
消費エネルギーに対して省エネと太陽光発電などの創エネで100%削減できたものをZEBと呼びます。
同様に、75%以上削減できたものをニアリーZEB、省エネだけで50%以上削減できたものをZEBレディ、最後に延べ床面積1万平米以上の建物で省エネだけで40%以上削減できたものをZEBオリエンテッドと呼び、4つに分類されます。

(質問2)
すべての公共施設の建て替え及び大規模修繕において省エネ性能向上及び再エネ導入でニアリーZEB以上の認証を取得すべきと考えるが、市の考えは。

(回答)
公共施設におけるZEB化につきましては、町田市第5次環境配慮行動計画及び町田市公共施設脱炭素化推進ガイドラインに基づき推進をしております。

ZEBに関しては、ニアリーZEBなど4段階ございますが、公共施設の建て替え及び大規模修繕においては大幅な省エネルギー化を実現した上で、再生可能エネルギーの導入の可能性についても検討することとしております。
最低限ZEBレディを達成することとし、その上で、可能な限りニアリーZEBに近づけることを目指しております。

公共施設の建て替え及び大規模修繕の際には、ZEBに限らず省エネ化や再生可能エネルギーの導入に取り組み、脱炭素化を進めてまいります。