ロケ支援

市内のロケ地コーディネーターの方のご尽力をきっかけに、町田市では撮影現場をよく目にします。「ロケの街町田」にしたいと思いを込めて質問いたします。

1)ロケ支援の現状は
(回答)
町田市内での映画やテレビドラマ等の撮影につきましては、町田市観光まちづくりリーディングプロジェクト2022の取り組みの一つとして、ロケーションの支援を掲げており、撮影会社の受け入れの支援や情報提供することで市内での撮影を促しております。

2024年度は、映画やテレビドラマ等の撮影会社からの問い合わせが167件あり、このうち91件に撮影場所の提供などの支援を行いました。

ロケ支援の内容としましては、撮影会社からの問い合わせに対し、ロケ場所の相談、庁内・所管部署との調整や現場の立ち会いなど、撮影が安全かつ円滑に行われるようサポートを行っております。なお、ロケ支援を行った作品につきましては、市内で撮影された旨を町田市ホームページに掲載し、情報発信をしております。

(再質問)
綾瀬市では綾瀬ロケーションサービスを設置するなどロケ支援に力を入れていますが、市では把握されていますでしょうか。
(回答)
綾瀬市では2013年に市内の飲食店や農家などの事業者・生産者・市民が中心となりロケとグルメによる地域活性化事業を開始したと伺っています。

その後、映画やテレビドラマ等のロケの受け入れ体制やご当地グルメの開発などロケ誘致の準備を進め2014年に官民一体組織である綾瀬ロケーションサービスが設置されています。

綾瀬ロケーションサービスは撮影会社との問い合わせ窓口になる人、ロケが行われる際の受け入れなどを行うロケ部会、地元の食材を使ったグルメや特産品開発を行うグルメ部会で組織をされております。

具体的なロケ支援といたしましては、撮影許可手続きの支援、ロケーションの紹介と調整、ロケ弁やご当地グルメの情報提供など様々なロケーションの撮影に対応できるような環境整備を行っていると伺っております。

(再質問)
タブレットに格納した資料1ページから6ページをご覧ください。
町田市と綾瀬市のロケ支援のページを並べました。
綾瀬市のホームページには、ロケ誘致を意識したかなり熱い文章が書かれています。
市長を筆頭に官民一体で受け入れ体制を整備しています。

撮影場所との交渉はすべて綾瀬ロケーションサービススタッフが実施します。
3歳から87歳の400人を超えるエキストラが登録し派遣のご要望にお答えします。
撮影隊に人気市内ロケ弁取扱店の紹介、ケータリング協力もあります。
タイアップ企画など作品のPR協力をします。などと書かれています。

一方、町田市のホームページは、手続きの流れなどが書いてありますが非常に事務的なシンプルなページとなっています。
町田市で対応するのは公共施設のみとなりますので、やはり製作会社の立場からは、官民一体でワンストップの窓口がある方が魅力的です。

また、ロケ弁などを市内で調達したり、ロケ地巡りとして来訪者が増えれば地域経済の活性化につながります。ロケ支援のために綾瀬市のようなフィルムコミッションを設置してはと考えますが、いかがでしょうか。
(回答)
現在、町田市が行っているロケ支援を通して映画やテレビドラマ等で取り上げられることで町田市の魅力を知っていただく機会が増え、市民にとりましては、町田市への愛着の向上、市外の方に対しましては町田市への来訪促進につながっていると認識しています。

フィルムコミッションの設置につきましては他の自治体におけるフィルムコミッションの運営方法や民間団体との連携体制などについて研究をしてまいります。

(意見・要望)
制作会社の方に、ロケ地を決定するときにどのような条件を優先するのか伺ったところ、台本の内容に近い、あるいは置き換えて検討できること、ロケ支援サポートできる人員がいること、許可関係がシンプルであること、制作側のオーダーや要請にスピード感を持って対応いただけること、融通がきること、秘密保持ができることなどということです。

また、ロケ地コーディネーターの方のお話によると、台本を読んでこちらから台本に見合った場所を提案して誘致しているそうです。

例えば、歌舞伎町とかほとんど許可がおりないそうなんですけれども、街の一角を歌舞伎町に見立ててどうですかと提案したりすると教えていただきました。
また、俳優さんをたくさん集めているので失敗するわけにはいかず、より手厚い支援がある自治体が選ばれると聞いています。現在は制作会社から連絡があると、市の職員の方で手続や調整現場の立ち会いまで対応いただいていると聞きました。今の体制ではより手厚い支援やコーディネートといったことは難しく、やはりフィルムコミッションが必要だと考えます。

町田市観光町づくりリーディングプロジェクト2022の次期計画を策定される時には、是非、「ロケの街町田」となるように、フィルムコミッションのようなもう一歩踏み込んだロケ支援を計画に入れていただくことを要望します。