町田の本屋さん「久美堂」

町田の本屋さんといえばの「久美堂」の井之上健浩社長のお話を伺う機会をいただきました。

東北の震災のときにはトラックいっぱい約3万冊の本を避難所へお届けしたそうです。事前に行政へ連絡したときには「すでに本棚がある」とのことでしたが、実際に避難所に行って現地の方の声を聴いてみると「本棚の本は既に読みつくしてしまった」とのこと。

そこで井之上さんは、読み尽くされた本を別の避難所に運んで、加えてトラックで持ってきた本を追加して、各避難所の本を循環させるという取り組みをされました。

本は子どもから大人まで誰もが楽しめます。町田が本のまち、文化芸術のまちになるといいなぁとお話される井之上さんがとっても素敵で未来を感じました。

本のイベントというとトークショーなどがありますが、最近は、ビブリオバトルという、ネタバレせずにいかに心を動かすように伝えるかという本のプレゼンみたいものもあるそうです。本に出てくるお料理をつくったりするのも楽しそうと盛り上がりました。

本屋さん、図書館、文庫、きんじょの本棚、まちライブラリー、街中のあっちこっちで本を手に取る機会をつくっていきたいなと素直にワクワクしました。

町田生まれ町田育ちの井之上さんは地域のためにと町田青年会議所の「ビジネス×SDGs推進委員会」委員長もされており、「まちだSDGsアワード2022」に向けて取り組んでいらっしゃっています。対象は町田市近隣でSDGsの理念に沿う活動をしている企業です。既存の活動がすでにSDGsに結びついていることもたくさんあると思います。
応募は8月15日(月)迄。ぜひご応募ください。
(2022年7月26日)