今起きている課題を解決するために

生活困窮者支援りぼんの活動には学ぶことが多くあります。
りぼん代表の田中のり子さんのすごいところは、ご本人の気持ちを一番大切にすること、そして一筋縄ではいかないことも支援する方を必ず守ると諦めないところです。

昨年からりぼんの田中のり子さんのお手伝いで支援してきた方の精神手帳がようやく取れました。最近では野津田高校福祉科の生徒さんもお手伝いに入ってくださっています。

様々なケースワークの中から仕組みにできることがないか、どのように政策提言に結びつけるかと考えながら現場に入りますが、一人一人置かれた環境は様々でまだ答えが見つからないところです。

改めて思うのは、ご高齢の方の地域包括ケアシステムの素晴らしさです。地域包括ケアだって一朝一夕で今の形になった訳ではなく、たくさんの方々の試行錯誤のうえで不断の努力の結果として作り上げてこられた仕組みです。支援が必要な方の年齢が高齢者支援センターの対象年齢だと本当に頼もしいです。

障がいのある方や子どもや子育ての分野にも地域包括ケアの考え方を取り入れていければと考えます。

一方で、公的な支援サービスでなくても、ご近所にちょっとした居場所があれば解決することが多くあるとも感じてもいます。しかしながら居場所事業への行政からの補助金はほとんどありません。

市をあてにできなければ私はいつも都や国の補助金を探すのですが、例えば東京都の「子ども・長寿・居場所区市町村包括補助金」は町田市では芹ヶ谷公園の工房・アート体験棟の設計費に使われていたりします。決して間違った使い道ではないのですが、今起きている課題を解決するためにもうちょっと違う使い道があるんじゃないかなと少々モヤモヤしてしまいます。

モヤモヤを解消するにはとにかく勉強と思い、昨日は、松原明先生と細川甚孝先生に「骨太の方針」について教わりました。課題に対する解決策がずれてしまわないように、まずは現場を自分の目で見て感じて課題をしっかりとらえること、そしてそれに対しての解決方法を導ける知識や仲間を増やすことに注力していきたいです。

私の頭の中が明確に整理されていないから、何だか取り留めのない文章になってしまったけれど、当事者の方や苦しんでおられる方から求められている答えをしっかり見つけるように努力いたします。
(2022年7月20日)