小学校給食調理室の暑さ対策

市内の小学校には空調がなく、窓も開けられず、猛暑の中で給食を調理している小学校がまだまだあります。過酷な労働環境をどのように解消していくのか、市の考えを伺います。

質問1
建て替えまで空調整備予定がない小学校で、猛暑により熱中症の症状を訴える調理員がいるが、来年度に向けた対策は

回答

この調理員は休憩室で休息を取った後に回復し、調理に復帰したと聞いております。

この報告を受けてすべての学校にこの夏の熱中症等の発生状況を確認したところ、気分が悪くなったといった症状を訴えた調理員が数名おりましたが、各校で適切に熱中症対策を行った結果、熱中症の症状に至った調理員はおりませんでした。

市としましては、小学校給食調理室の熱中症対策は、児童に安定的に給食を提供するために重要であると考えております。

現在、市が行っている熱さ対策としましては、空調器の設置を進めており、小学校42校のうち2023年8月に設置した2校を含め20校の給食調理室に空調器を設置しております。一方で、空調器を設置していない22校の給食調理室には移動式簡易クーラーを配置しております。

この22校の給食調理室のうち、今後10年程度のうちに建て替えの予定がない9校についてはおおむね年2校のペースで空調器を設置してまいります。今後10年程度のうちに建て替えの予定がある13校の給食調理室には空調器を整備する予定がございません。

この13校の熱さ対策については、空調器を設置した給食調理室で不要となった移動式簡易クーラーの移設を図るなど必要な取り組みを進めてまいります。

再質問
学校給食・衛生管理基準には調理場は温度25°C以下、湿度は80%以下に保つよう努めることと記述されております。来年度、空調器の設置や移動式簡易クーラーの増設がない学校は何校あり、これらの学校の暑さ対策をどのように考えているか伺います。

回答

空調器を設置していない22校のうち2校につきましては、2024年度の夏季休業中に空調器を設置する予定です。この2校の給食調理室で不要となった移動式簡易クーラーを1台ずつ、合わせて2校に移設する予定です。

したがいまして空調器の設置や移動式簡易クーラーの増設がない学校は18校となります。

これらの18校の暑さ対策につきましては、冷却ベストの導入を2024年度から行ってまいります。冷却ベストは脇や背中の部分に専用の保冷剤が入るポケットがついており、着用すると体の熱を冷やす効果がございます。

今後、給食調理業務を受託する事業者とも連携しながら、この冷却ベストの導入を進めてまいります。

要望