第三次町田市環境マスタープラン

2022年3月に策定され、1年が経ちました。
- 質問
- 市内の温室効果ガス排出量の削減の進捗状況はどうか
回答
2020年度の市内の温室効果ガス排出量は124万8000トンCO2で第3次町田市環境マスタープランの基準年である2013年度の148万9000トンCO2と比較して16%削減いたしました。
この排出量の値は2023年5月に確定した最新の値でございますが、2030年度の目標である33%削減に対しておよそ5割の進捗となっており、概ね順調に推移しております。
2020年度の家庭でのエネルギー消費量については2030年度の目標である31%削減に対して2013年度比で6%減にとどまっております。
市内の温室効果ガスの排出量が2013年度比で16%減であったことに対して、家庭でのエネルギー消費量が6%減にとどまったことは課題として認識をしております。
- 再質問
- 家庭部門のエネルギー消費量が6%減に止まったことは課題とのことでしたので、家庭部門ではこれまでと同じ取り組みではなく、さらに新たな取り組みが必要だと考えます。
第三次町田市環境マスタープランでは、市民と協力して協働して進めることとしていますが、協働を高めるために新たな取り組みについてはどのように考えでしょうか。
回答
市民との協働の取り組みとして2023年3月5日に開催いたしました町田Eコトフェスタでは、体験することを通じて環境に対する普及啓発を行うことができました。
次回は2024年3月3日に開催を予定しておりまして、バイエネ君周辺の地域の方々にも出展者としてご参加いただくよう考えております。
今後はこうしたイベントや環境学習などを積極的に行うとともに、新たな取り組みについても検討して、市民の方々との連携・協働をさらに進めてまいります。
要望
ありがとうございます。新たな取り組みへの検討や市民の方々との連携・協働をさらに進めていただけると前向きなご答弁をいただきました。引き続きよろしくお願いいたします。
- 再質問
- 第三次町田市環境マスタープランでは、3年を経過した時点で見直しを行うとされています。
家庭部門の削減率が少ないという課題に対して、第三次町田市環境マスタープランの市民の取り組みを絵に描いた餅で終わらせないように、実際に市民の行動変容につなげることが必要だと考えます。
見直しの審議に当たり、環境審議会の市民委員の方がしっかりと熟議するためには、パブリックコメントよりも前の環境審議会の段階でより多くの市民の意見が必要だと思いますが見解を伺います。
回答
第三次町田市環境マスタープランの見直しにつきましては、温室効果ガス排出量の目標値の引上げや重点プロジェクトの追加など、2024年度末を目途に計画の一部改定を実施する予定でございます。
また、パブリックコメントの前の環境審議会の審議の段階でより多くの市民の意見が必要だということにつきましては、計画の見直しを行う内容を踏まえて研究してまいります。
私の提案
将来的なゼロカーボンの実現は、市だけでなんとかできるというものではありません。市民の方に生活を大きく変えていただくといったご協力がなくては実現できないと思います。
そのための市民の取り組みを年数回の環境審議会の市民委員だけで決めるには時間も限られており非常に難しいと思います。
今年3月の私の一般質問でも取り上げました気候市民会議は全国各地で開催され効果を上げており、有効な手法の一つだと考えております。町田市でも市役所2階の応援ルームで気候市民会議が定期的に開催され、学生さんや主婦の方など幅広い方が参加し、ゼロカーボンについて学び、意見交換を行っていると聞きました。
そういった意見を活用するのも有効だと思いますので、市民の意見の取り入れ方はパブリックコメントだけということではなく、ぜひ環境審議会で熟議できるような幅広い市民の意見を取り入れる方法をご検討いただくことを要望します。
- 質問2
- 温室効果ガス排出量の削減に向けた今後の取り組みは
回答
第3次町田市環境マスターブランでは、取組のリード役である重点プロジェクトといたしまして、再生可能エネルギー等の利用拡大や次世代自動車等の積極的な導入と多面的な活用を掲げております。こうした取組を着実に推進してまいります。
また、家庭での温室効果ガス排出量削減に向けた取組をさらに進めるため、市民の方々が自分事として環境に配慮した生活や行動をしていただけるよう効果的な普及啓発に取り組んでまいります。