子ども食堂の周知
地域全体で子どもを育てるということを実現するには、地域が連携して子どもにとって安心できる場所を作り、多くの方が地域社会に実際に参画することが必要です。
子ども食堂は、赤ちゃんからご高齢の方まで地域の多世代交流の拠点となっており、コロナ禍で希薄になってしまった地域のつながりを取り戻し、地域の支え合い、そして地域全体で子どもを育てるということを実現している大切な場所です。
新・町田市子どもマスタープランにおける調査の結果からも、「寂しさを感じている」「留守番を頻繁にしている」「放課後自宅で過ごしている」という子どもが多くいることが分かっております。
地域とのつながりの有無がこれらの課題に大きく影響していることも市として認識されており、子ども食堂へのより積極的な支援が必要です。
令和5年第2回定例会では子ども食堂への補助金について伺いましたが、今回は必要な方へ必要な情報が届くように周知について伺います。
- 質問
- 子ども食堂の周知について市はどのような取り組みを行っているのでしょうか。
回答
ホームページで市内にある子ども食堂の一覧を確認することができます。この一覧には、各食堂の開催日や開催場所、連絡先などの具体的な情報を掲載しております。
また、子ども家庭支援センターが、相談者のニーズに応じて、近くにある食堂をご案内しているところでございます。
- 再質問1
- 市内の子ども食堂がいつどこで開催しているのかわかるように子ども食堂マップがあれば便利だと思うんですけれども、マップを作成する予定はあるのでしょうか。
回答
子ども食堂の開催場所を知っていただくために、マップを作成することは有効な方法であるというふうに考えております。
ご寄付をいただいてマップを作成いただいたこともありましたが、市でも市内の子ども食堂を一覧にした子ども食堂マップを作成し、ホームページ上で閲覧できるようにしていきたいと考えております。
- 再質問2
- 子ども食堂マップを作成していただけるとのことで、より周知を図れると思います。
お隣の八王子市や相模原市では、子ども食堂の一覧が載っている冊子があります。
必要な子どもたちへ情報を届けるためには、作成いただいたマップを印刷して紙媒体で広く配布するべきだと考えますが、いかがでしょうか。
回答
子ども食堂の開設数は年々増加傾向でございます。マップを作成するにあたっては、開設状況の変化を適宜更新することが必要であると考えます。
子ども食堂マップを紙媒体で印刷して配布となると最新情報の反映が難しいため、インターネット上での情報提供を中心に考えていきたいと思っております。
- 再質問3
- 最新情報の反映が難しいということであれば、一般的には印刷したマップに「最新情報はホームページをご確認ください」などといった一文を載せることで解消できると思いますがいかがでしょうか。
その対応が難しいのであれば、そもそも子ども食堂マップを作ったよということはどのように知らせるのでしょうか。
例えば広報まちだに掲載したり、毎年夏休み前に市内の小学生に配布される児童青少年課が発行しているリーフレットなど既存の紙媒体に掲載してはいかがでしょうか。
回答
食堂によっては既に十分な集客があり、周知を不要とされるケースもございます。
マップを紙で印刷して広く配布することによる混乱も予想されるため、各食堂の運営状況も踏まえながら適切な周知方法につきまして今後研究していきたいと考えております。議員ご提案も検討していきたいと思っています。
- 再質問4
- 子ども食堂マップはインターネット上の情報提供を中心に考えているということですが、例えば、市の公式LINEや2023年度末に公開される小中学校の保護者への一斉配信の仕組みを活用して周知するというのはいかがでしょうか。
回答
市の公式LINEや学校での一斉配信につきましては、公的な情報や学校においては緊急な事務連絡等を優先して配信するものでもあるため、活用の方は難しいと考えています。
- 再質問5
- 令和5年第2回定例会で私が質問いたしました子ども食堂補助金の高額な立て替えがなんとかならないかということだったり、今回の子ども食堂マップを印刷してもらえないかというのが、子ども食堂を運営されている方から直接私にご相談いただいた内容です。
他にも児童青少年課の冒険遊び場事業で行っている講座のように、子どもたちと向き合っていくために皆で勉強会をやりたいといった相談も受けております。
市は各食堂の運営状況について子ども食堂連絡会を通じて確認されると思いますが、食堂を運営されている方からは、連絡会でそのようなことを言ってよいものなのかというご意見も聞いております。
市では、子ども食堂を運営されている方の現場の声をどのように聞き取っていくのでしょうか。
回答
連絡会におきましては各食堂からの意見要望をこちらの方が聞かれるように運営方法を工夫してまいりたいと考えております。
また、詳細な困りごとについては各運営者と個別に対応させていただきたいと考えております。
私の要望
せっかく子ども食堂マップを作ったのに、作ったことが周知されていないがために知られていないということでは不十分だと思いますので、子ども食堂マップを作ったことの周知方法は今後研究されるということですが、ホームページに載せて終わりとならないように各食堂の意見もしっかりと聞いて、効果的な方法のご検討を要望いたします。
子どもが自らホームページを検索してたどり着くというのは考えにくく、また保護者の方も市のホームページの更新を頻繁にチェックしている方はごく少数だと思います。ペーパーレスが推進される世の中でも、各子ども食堂が紙媒体のチラシを印刷しているのはなぜでしょうか。
ホームページやSNSだけでは不十分で、紙でなければ情報が届けられない人がいるという事実からだと私は考えております。
とはいえ、今回子ども食堂マップを市で作成いただけることは大変評価しております。今後も子ども食堂へのご支援をお願いしまして、この項目を終わります。