鶴川地区新たな学校づくりに関する市民とのコミュニケーションの在り方(2)

再質問8
7月12日の説明会に出席された鶴川第四小学校の保護者の方から、第四小学校の児童が第三小学校へ移動することについての懸念を伺いました。

真光寺からの路線バスが減便されているということです。第四小学校から第三小学校へ移った時に児童の負担が大きいと思うんです。

また、第四小学校より面積が狭い第三小学校では仮設校舎を作れて、第三小学校より面積の広い第四小学校に仮設校舎を作れない理由を改めて確認させてください。

回答

鶴川第二小学校は鶴川第四小学校の敷地よりも狭く、鶴川第四小学校の敷地で建て替えを行う場合、仮校舎と仮体育館の建設および給食の搬入などの学校用の駐車場の設置が必要なため、校庭がより一層狭くなります。

仮の校舎と仮の体育館の建設と解体工事の期間で14ヶ月以上かかりますので、校庭が狭い期間がさらに長くなると考えております。さらに、工事中の児童および学校周辺の安全を確保するためには、工事車両と学校関係者の動線を分ける必要があるのですがその場合、工事車両は周辺生活道路の交差点に面した北西側の門に限定されてしまうため、車両の出入りが集中するなど工事車両の分散が難しく、安全上の問題もあります。

これらの理由により、より良い学校生活環境の確保と工事中の安全確保が難しいと考えたため、鶴川西地区の仮校舎は鶴川第三小学校にすることとしました。

再質問9
先ほど関わりのある保護者の方への説明会について伺いましたが、統廃合を進めるにあたっては地域の方の理解をなくしては進められないと考えるのですが、地域の方への説明会は今後どのように行っていくのでしょうか。

回答

学校運営協力者や保護者の方、地域の方、教職員、その代表者で構成する鶴川東地区の小学校、鶴川西地区小学校のそれぞれの新たな学校づくり基本計画推進協議会がありますので、そこにおいてそれぞれ検討を進めており、引き続き協議会委員を通じて地域へ説明をしてまいります。

また、これまでも町内会や自治会をはじめ、青少年健全育成委員会、民生委員、児童委員、地区委員会へ個別の説明をさせていただきました。今後も取組の進捗に合わせましてご要望いただきました場合、随時説明を行ってまいります。

再質問10
推進協議会の委員の方から各地域へ持ち帰って説明されるということだったのですが、実際には行われていないということも耳にしております。

また、町内会、自治会等にも説明してくださっているということですが、そこに属していない地域の方が大多数です。その方への説明が今後どのような形で行われるのか。

先ほどのご答弁では明確になかったのですが、新しい教育大綱の基本方針3では、地域との関わりを深めていくことが記述されております。溝が生まれないようにするためにはまずは対話と思っています。

広く住民に向けて対話の場を閉ざさず、今後もコミュニケーションの方法を考え続けてくださるという認識でよろしいのでしょうか。

回答

新たな学校づくりに関する説明や周知につきましては、2021年5月に新たな学校づくり推進計画を策定して以降、様々な方法で実施して、丁寧に説明をしてまいりました。

直接ご説明する機会といたしましては、推進計画策定後に開催した市民説明会、基本計画に着手する地域で意見交換会を実施しました。

他に2023年6月と7月に5地区において新たな学校づくり説明会を開催しました。

また、町内会や自治会などの団体以外にも、例えば市内全域の幼稚園、保育園などへは146回、個別に説明を行っていまして、未就学時の保護者への周知にご協力いただいております。あと、広報紙による周知といたしましては、「広報まちだ」や「町田の教育」で広報しています。

ほかにも、市内全てのご家庭を対象に、「町田の教育(学校統合特別号)」をこれまで4回発行、配布しておりまして、広くお知らせをしております。

さらには、基本計画の検討に着手しました地域および隣接する小学校の保護者、周辺地域の方、未就学時の保護者の方に向けて取り組みの内容や進捗をお知らせする「新たな学校づくり通信」を作成しまして、2022年2月から現在までの間に6回発行しております。今後も引き続き丁寧に周知説明してまいります。

再質11
詳しく教えていただきましてありがとうございます。今後も対面による説明会を行っていただけるという認識でよろしいでしょうか

回答

今後そのような説明会を行うかどうかも含めまして検討させていただきます。

私の要望

説明会の考え方なんですが説明に行くイコール説得しに行くのではなくて納得してもらおうというのが目的だとしたら、市民が自らその必要性がわかるような材料を準備して、それぞれ考えていただく必要があるのかなと思っております。

どのようなプロセスで市民と話し合えば良い結果が得られるか、説明会を先ほども検討されるということだったんですけれども、説明会が良いのか、どんなやり方が良いのか、説明は十分か、集め方はどうか、とか今までと同じやり方ではなくて、総合的に設計するためには専門家の力を借りることが必要なのかなというふうに考えているところです。

再質問12
現在検討が行われている3校以外にも鶴川地区では大倉小学校と鶴川第一小学校の統合が今後行われる計画があります。

大倉小学校はまだ人数が少なくない状況でして、保護者の方々は計画の見直しなどはあるのかという声をいただいておりますがその予定はどうなっていらっしゃいますでしょうか。

回答

大倉小学校と鶴川第一小学校の統合については、現在の予定では2029年度に意見交換会を実施し、2030年度に基本計画の検討に着手して2032年度に統合する予定としております。

新たな学校の位置は現在の鶴川第一小学校の位置となり、現在の鶴川第一小学校の校舎を活用し、必要に応じて増築工事や長寿命化改修工事を行い対応する予定です。

これから、意見交換会を実施する2029年度に向けて望ましい学級数を実現することが可能なのかどうか、そういう視点から児童数の状況を注視してまいります。

再質問13
2029年度に判断されると理解したのですが、例えば現在の予測値ではその適正規模以上の学級数になると思います。2029年度に適正規模より多ければまた見直すという認識でよろしいでしょうか。

回答

意見交換会を実施する2029年度の前に望ましい学級数を実現することが可能なのかという視点から検討したいと考えております。

私の要望

町田市は、学校統廃合の開始を全国の中でもかなり早い時期から進めていると聞いております。正直なところ、子どもが減ったというまだ実感がない中で進めるというのは、非常に難しいことだなというふうに感じているところです。町田市の適正規模18学級から24学級というものも、私は状況を見ながら見直す必要もあるのかなと考えておりますが、引き続き市民と溝が生まれることのないように、コミュニケーションに時間をかけて丁寧に進めていただきたいということを要望いたします。

また、現在統廃合にあたって新たな学校のハード面の説明はありますが、ソフト面の説明が足りないように感じております。大切な町田の子どもたちをどのように育んでいくのかぜひ教育内容についても今後説明会などで合わせてお伝えいただければと思います。

今、学習指導要領を否定することなく独自性を出している自治体も生まれてきています。埼玉県戸田市では戸田型オルタナティブプランを作成したと聞きました。

また、学校の当たり前をやめた生徒も教師も変わる公立名門中学校長の改革の著者である元麹町中学校の工藤祐一校長先生のお話によると、全国の教育委員会から講演の研修依頼が入っており、ずっと変わらないことを変えようといううねりが全国で生まれてきているそうです。

これから、少子高齢化を市民と行政が一緒に前例のないことを乗り越えていくためには、市民も行政も考え方を変えなくてはならないと思います。繰り返しになりますが、市民との対話の場については専門家の力も借りて総合的に設計いただくことを要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。