野津田公園整備計画

1月25日、スケートパーク住民説明会が予定されておりましたが、2日前の1月23日、急遽中止が決まりました。町内会や小学校などにも説明会のお知らせが配布された後だったので、何か不測の事態が起きたのではと感じました。委員会の質疑によると、より魅力的にするために追加設計を行うとのことでした。

委員会でも指摘がありましたが、2023年度スケートパーク基本設計業務委託料は990万6000円、2024年度スケートパーク基本設計委託料その2は958万9000円とほぼ同等の金額が追加として計上されており、もう一度、設計し直すくらいの規模感です。
議会が否決したわけでもなく、2回も基本設計を行うというのは普通ではないし、説明が必要だと思います。
本来であれば、基本設計が終わる時期に内容を大きく変えるというのは、これまでの進め方のプロセスに何か不足があったのではないでしょうか。そこで当事者の意見聴取はどのようなものだったのか伺います。

また、スケートパークが建設される湿生植物園は希少種も多く確認されており、同じように豊かな生態系が含まれている上野原広場も南入口展開広場の建設が予定されております。

質問 1
スケートパーク建設について町田スケートボーディング協会及び子どもたちの意見はどのようなものがあったのか

回答

「初心者や子どもが楽しめる施設にして、スケートボードの裾野を広げていき市内の愛好者の活性化につなげていきたい」、「スケーター以外の公園を訪れる人も楽しめるものにしたい」、「スケートボード専用にするなど近隣の類似施設との差別化を図ると良い」など、スケートパークの在り方やコンセプトについて様々なご意見をいただきました。

また、2022年11月から2023年3月まで実施した野津田公園次期整備についてのアンケート調査については、10代の方からもご意見をいただいております。
スケートパークで重要視する項目にセクションの豊富さや路面状況の良さなど、難易度については初級・中級レベルを求める意見が比較的多くありました。その他には、野津田公園の自然を大切にしてほしいという声も上がっております。

再質問
先ほど若い世代のご意見をご紹介いただきましたが、子どもたちや保護者の方々からは、スケートパークは子どもたちが自転車で行ける場所に作って欲しいという声を多く寄せられております。
そういった意見はなかったのでしょうか。

回答

2022年11月から2023年3月まで実施しました野津田公園次期整備についてのアンケート調査には、10代の方からもご意見をいただいております。
スケートパークで重要視する項目にセクションの豊富さや路面状況の良さが重要視されている一方で、自宅からの距離を優先する意見もあったことは認識しております。

再質問
町田スケートボーディング協会について伺いたいんですけれども、
一般的にアンケートなどを行うときに前提の情報があると無いとでは回答が大きく異なります。
当事者の意見はとても重要なので、特に町田スケートボーディング協会には、今後、ラフ図などを用いて詳しい情報提供した上で意見を聞くべきだと考えますが、いかがでしょうか。

回答

町田スケートボーディング協会とは、2022年10月から2023年11月までに合計4回、スケートパークの在り方や求める機能について、イメージ写真やパース図などを用いて意見交換を行っております。
引き続き2024年度も意見交換を行いながら基本設計を進めてまいります。

再質問
スケートパークについて委員会での質疑によると、2023年度、新たにオープンしたり計画が明らかになった他市のスケートパークが起因となって来年度設計し直すということだったのですが、具体的にはどこのスケートパークを参考としているのでしょうか。

回答

特に近隣市である相模原市、横浜市、八王子市、稲城市などの動向は確認しておりますが、特定のスケートパークを参考にしているということではございません。

再質問
先ほども申し上げたんですけれども、2023年度の基本設計業務委託料と同等の金額で2024年度も追加として計上されております。
当初の設計案とこれから設計されるものの違いはどのようなものなのか、プロセスに不足はなかったのか、もっと早い段階で設計の方針を修正することはできなかったのか。

回答

2023年度の基本設計では、限られた面積における利用者の安全性などを鑑みて、自転車であるBMXやインラインスケートなどの多種目を同時利用できる施設とするのではなく、スケートボードを中心とした初級者、中級者向けの施設とすることで設計を進めてまいりました。

2024年度の基本設計その2では、2023年度の検討をもとに、上級者向けの施設や、スケートボード以外の競技も楽しめる要素を加えて、調整池内の活用面積を拡張することも視野に入れた検討や、より多くの方にご利用いただける照明施設など、さらには既に設計した区域についても新たな設備を導入するなどの検討を行う予定です。

再質問

もう1年基本設計を行うためにさらなる税金が投入されるということで、1回目の設計でなぜ反映させられなかったということがしっかりとした理由の説明が必要だと思っています。

2023年度基本設計を進めるにあたり、近隣調査は行わなかったのでしょうか。

回答

2023年度の基本設計では、近隣にあるスケートパークの規模や特徴についても調査を行っております。
また、限られた面積の中で上級者を含めると市民の楽しむきっかけにならないのではということもございましたが、先ほどご説明したとおり、調整池内の活用面積を拡張することも視野に入れた検討を行ってまいります。

再質問
それでは、これから作るスケートパークについて、一度に利用できる人数、パーク内で待機できる設備、人、数年間利用者数、有料なのかどうかなどを確認させてください。

回答

2024年度の基本設計その2で、施設配置や規模の検討と合わせて、人数制限や料金設定などを含む管理運営方針についても検討してまいります。

再質問
それでは、コンセプトはどのように考えているのか、初心者を育成しやすいパークなのか、大会やイベントなどを想定しているのかお聞かせください。

回答

2024年度の基本設計その2では、初級者から上級者まで楽しむことができる施設配置や、スケートボード以外の競技も楽しめる要素を加える検討をしてまいります。また、現在のところ、公式大会を開催する想定はございませんが、スケートパークを活用した大小様々なイベントを開催できるような施設を目指してまいります。

再質問
先日、改めて湿生植物園の場所を見に行ったんですけれども、かなりの量の落ち葉やどんぐりが落ちておりました。
けがの原因となり設置者の瑕疵になるのではと懸念しております。

なかなか木々に囲まれたスケートパークというのは、他では見たことがないんですけれども、落ち葉やどんぐり対策はどのように考えているのでしょうか。

回答

2024年度の基本設計その2では施設配置や規模を検討した上で、スケートパークの維持管理上の観点から調整池付近の樹木の剪定、伐採や清掃の頻度を上げるなどの管理、運営方針についても検討してまいります。

再質問
湿生植物園の希少種を移植するのか、避けるのか、何もしないのか決めてからでないと、基本設計は作れないと思うんですけれども、決まっているのでしょうか。

もし決まっている場合、移植先も決まっているのか、あと、夜間照明を設置したり面積を広げたりすることに対する東京都自然環境調査の見解は、どのようなものか確認させてください。

回答

2024年度の基本設計その2で検討した内容について東京都と協議をしてまいります。

再質問
面積を広げるということなんですけれども、湿生植物園の場所は広げようとしても限定的であるため、やはり別の場所を検討すべきではと私は考えます。

また、上級者を対象としているのであれば公式大会ができる規模にすべきですし、今回基本設計を一からやるような予算となっているため、場所の検討も含めてもっと広い敷地で設計すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。

回答

町田市第2次野津田公園整備基本計画では、野津田公園内の自然環境の保全状況や地形的な特性等に基づく空間構成を生かして、4つのゾーニングを行い、導入する公園施設を決定いたしました。

そのうち、パークセンターゾーンは、公園の玄関口として、来園者の日常的な利用や、大人から子どもまで多様な遊び場の要素を提供するレクリエーション機能を集約したゾーンと位置づけられております。

パークセンターゾーン内の雨水調整池は、公園内の駐車場から近く利便性の高い場所にあることと、スケートパークに必要となる一定面積の平らな空間が確保できることから、スケートパークの計画地として選定いたしました。
そのため、別の場所での検討はいたしません。

再質問
もう一つ懸念するのは、スケートパークの面積を広げて調整池を縮小するとなると
小野路川が氾濫する可能性もあるのではということですがいかがでしょうか。

回答

既存調整池の容量を確保して設計を進めてまいります。

再質問
スケートパークについては最後の質問といたしますが、今後の住民説明会のお知らせには、スケートパークの場所をテストかスケジュールなど概要を載せていただきたいなと思うんですけれども可能でしょうか。

回答

検討してまいります。

要望

基本設計の予算をもう一度取ってコンセプトを実現するスケートパークを作るというのであれば、やはりそれだけの敷地を確保できる場所の検討も必要ではないかと考えております。設計その2と合わせて、設置場所の再検討を要望いたします。

質問 2
スケートパーク建設予定地の湿生植物園では希少種が多く確認されたが、南入口展開広場建設予定地の上野原広場も同様の可能性があるため、自然環境調査を早期段階に行うべきと考えるが、いつ行うのか

回答

南入口展開広場建設予定地につきましては東京都と事前協議を行い、東京における自然の保護と回復に関する条例の適用条件には当たらないため、手続不要と回答をいただいております。
そのため、自然環境調査を行う予定はございません。

再質問
鶴川第一小学校の学校評価アンケートでは、自由記述欄に子どもたちの遊び場がなくなってしまうことへの懸念が寄せられておりました。

上野原広場は子どもたちの校外学習や市民大学の講座など多くの市民も利用している場所です。
草地ビオトープもありまして、豊かな生態系が育まれている場所ですが、野津田公園内の別の場所で改めて検討してはいかがでしょうか。

回答

上野原広場につきましては2014年度に策定した町田市第2次野津田公園整備基本計画では、野津田公園内の自然環境の保全状況や地形的な特性等に基づく空間構成を活かしまして、競技スポーツゾーン、パークセンターゾーン、リクレーション・スポーツゾーン、人と緑のふれあいゾーンの4つにゾーニングを行い、導入する公園施設を決定いたしました。

今回の整備予定箇所は人と緑のふれあいゾーンに位置し、公園南側の玄関口として大型車の展開広場や自然体験活動の拠点となるネイチャーセンター、子どもたちが自然を生かして遊べる空間の整備を順次行う予定でございます。
野津田公園は町田市地域防災計画に基づく大規模救助・救出活動拠点として位置づけられており、展開広場につきましては緊急輸送道路である芝溝街道とつながるため、災害時には避難ルート、物資供給ルートの受け口として大型車の進入にも対応できるよう整備してまいります。

再質問
ネイチャーセンターなどを設ける場所にコンクリートの展開広場があるというのはすごく異質な感じがしていて、検討の余地がないということであれば、自然保護の観点から最小限に抑える必要があると考えますが、何か環境的な配慮などは可能でしょうか。

回答

展開広場として必要な箇所につきましては、整備を行うとともに、既存の緑地や景観などにも配慮した形で検討してまいります。

再質問
南入口展開広場は上野原広場の2分の1程度と聞いておりますが、上野原広場としてまとまった形で残るのは何割程度になりますでしょうか。

回答

約5割程度と想定しております。

要望
展開広場の設置場所が中央寄りになると広場として残る場所が少なくなってしまいますので、鎌倉古道がある入口側に寄せて設置していただきたいと要望いたします。
再質問
Jリーグ開催時、現在観光バスは展望広場を活用しておりますが、このままの運用にしてはいかがでしょうか。

回答

2014年度に策定いたしました町田市第2次野津田公園整備基本計画では、野津田公園内の自然環境の保全状況や地形的な特性等に基づく空間構成を生かして、4つのゾーニングを行い、導入する公園施設を決定いたしました。

今回の整備予定箇所は人と緑のふれあいゾーンに位置し、公園南側の玄関口として大型車の展開広場や自然体験活動の拠点となるネイチャーセンター、子どもたちが自然を生かして遊べる空間の整備を順次行う予定でございます。

野津田公園は町田市地域防災計画に基づく大規模救助・救出活動拠点として位置づけられており、展開広場につきましては緊急輸送道路である芝溝街道とつながるため、災害時には避難ルート、物資供給ルートの受け口として大型車の侵入にも対応できるよう整備してまいります。

再質問
ゼルビアのサポーターの方々の中では、スタジアムを駅の近くに移してはどうかというやりとりで盛り上がっていたと聞きました。
現在借り上げバス等でご尽力いただいておりますが、今後駅の近くにスタジアムを設置するということは検討はなされるのでしょうか。

回答

現在、駅至近にスタジアムのある公園を整備するといった考えはございません。

再質問
11月の臨時議会の際、鎌倉古道に影響はないのかという質疑がありました。それに対して、鎌倉古道脇の舗装打ち換えは影響なし。

展開広場の整備に当たりましては鎌倉古道が地面の下を通っておりますので、古道の研究家などの意見を聞き、より古道を生かす工夫をしてまいりたいと考えておりますとご答弁がありました。

鎌倉古道の扱いはどうなるのか、また研究者の方の意見を聞いているのかお聞かせください。

回答

2024年度の南口展開広場の基本実施設計に向けて2023年11月に、鎌倉古道を研究している方と現地を確認するとともに、古道の推定されるルートや現地での明示の仕方などについてすでに意見交換を行っております