障がい児の保育所入所

障がい児を育てる保護者の方が保育所の入所申請をしたときに未就労であることや短時間勤務であるため障壁があると聞いております。保育所入所申請において何らかの配慮があれば、と考え伺います。

質問 1
障がい児の保育所入所申請及び選考における配慮の現状は

回答

現在、町田市の認可保育所等では、入所選考時、発達に課題があるお子さんや障がいがあるお子さんについて特段の配慮の方は行っておりません。

一方で、選考時の配慮として、調整指数で加点している自治体では申請時において、園ごとにあらかじめ障がい児の受入れ人数を制限している場合が多くございます。
町田市といたしましては、受入れ人数の制限をせず、保護者が希望する園に申請できるよう環境を整えております。

再質問
町田市では、保育所入所選考時に障がいがある子どもの保護者に対して加点されていないということが分かりました。

先ほどのご答弁の中には他自治体の状況もありましたが、私が調べた中でも選考時の配慮として、多摩26市の中の12市が調整指数の中で障がい児に対する加点がありました。

その中で障害者手帳所持者に調整指数として加点している自治体も複数あることを確認しております。

それでは町田市の2023年4月、入所申請において、お子さんが愛の手帳、療育手帳や身体障害者手帳、精神障害者保険福祉手帳を所持している子どもは、どのくらいいらっしゃったのか全体の申請数と合わせて確認させてください。

回答

2023年4月の入所申請ですが、全部で2366件の入所申請があり、そのうち愛の手帳、療育手帳や身体障害者手帳、精神障害者保険福祉手帳を所持している子どもの入所申請は5件でした。

一方、手帳を所持していないにかかわらず、発達や健康上の配慮が必要と保護者が感じられているお子さんの入所申請数は284件ございました。

再質問
まずは、第一段階として手帳を所持されている子どもから入所選考時に加点するなどの何か配慮を始めてみてはと考えますが、いかがでしょうか。

回答

障害者手帳を所持された子どもとなると確かに少ないのですが、子どもがまだ小さいことから障害者手帳の所持までには至っていなかったり、また手帳所持者でもその程度がそれぞれで異なっているということもございます。

また、障害者手帳を所持されていないが、発達や健康に何らかの配慮が必要な子どもを考えると、公平性という点でも課題が生じてくると認識しております。

発達に課題があるお子さんや障がいがあるお子さんについての入所選考時の配慮につきましては、今後は国の動向に周知するとともに、他市の事例等を参考にしながら研究してまいります。