「寺子屋ごはん」地域がひとつの大家族のように
「地域がひとつの大家族のように」
成瀬台で活動されている「寺子屋ごはん」は、高木チカコさん(チカちゃん)たちの想いに共感し、約50名の地域の方々がサポーターとして支えています。
サポーター同士の交流会やクラブ活動がたくさんあるというのも特徴です。
春の交流会では、目の不自由な方の誘導介助法や声のかけ方を皆で学び体験しました。
アイマスクをしてまずは一人で歩き、次に白杖を使い、最後に誘導してもらいます。誰かに介助してもらうことの安心感!「何か手伝いましょうか?」というひと言がとても大きな力になることを実感しました。
皆で学んだ後は、サポーターのぷうさんたちの朗読劇や演奏を聴いたり歌ったり、クラッカーに手作りの甘夏ジャムをのせたお菓子をいただいたり、春の午後のとても豊かな時間でした。
寺子屋ごはんは、今年の6月で丸二年になります。チカちゃんからはこれまでの活動報告がありました。子どもたちの楽しい表情の写真に思わずニコニコ微笑みます。
「なぜ寺子屋ごはんを始めたのか」というお話では、かつて、チカちゃんがお子さんのことで制度のはざまに落ちてしまい、何も支援がない状態にとても苦労されたことがきっかけになったとのこと。地域がセーフティネットになるようにと活動を続けてこられたそうです。
つらいことを胸に抱きながらも、いつも明るくて元気の塊みたいなチカちゃんが始めた寺子屋ごはんはとにかく楽しい!
サポーターさんはやらされ感がある人は一人もいなくて皆楽しんで活動を続けております。
皆が役割を持ち、支え合い、寺子屋ごはんに来ればほとんどのことが解決してしまいます。今、チカちゃんが願ってきた地域の姿が実現していることに胸が熱くなります。
地域の子どもたちのために何ができるだろうとみんなで話す時間はとってもあたたかくて優しい気持ちになります。
「寺子屋ごはん」は地域を支える大事な活動とともに、これからの地域コミュニティのカタチであり、学ぶことがたくさんです。